コロナ騒動もやっと収まりを見せ始め、経済も元に戻っていくのかと思いきや、一向に賃金の上がる気配のないニッポン。
記録的な円安などの問題もあり、最近では「海外の方が稼げる」とまるで出稼ぎの様に働く日本人を特集したニュースが、多く見られるようになりました。
現在カナダ在住の私にも、「実際のところどうなの?」と多く質問が寄せられます。。
そこで!今回は、個人的な視点にはなりますが実際に住んでいて、「リアルな現状」また、「日本よりも何倍も稼ぐために必要な事」をお話ししたいと思います‼
特別なスキルが無いという方も、是非一度目を通してみて下さいね^^
※私の住む「カナダ」の場合のお話です^^ 国によって最低賃金や制度などに差がありますので、カナダのお話として読んで下さい^^
- これから海外で働きたい方
- 海外で働きたいけど、どうすればいいか分からない方
- 日本に居ても、貯金が進まない方
- 将来の目標が無い方
- 目標の為に、貯金をしたい方
- 自分は高学歴でもないし、稼げないと思っている方
そもそも、本当に海外は稼げるのか。
ここ最近、本当に多くのニュースや動画配信で謳われている「海外は稼げる!!」という情報。実際のところはどうなのか、気になりますよね。
私が住むカナダのお話にはなりますが、私は聞かれたらいつもこう答えています。
「はい!稼げます!!!」
しかし、これは単純に収入を日本円で換算したら。。。という前提。
もし、あなたがここカナダで「結婚して子供を持ち」「家を買って生涯暮らす」生活をするのであれば、こう答えないでしょう。
カナダに暮らす私ならではの思う事や、収入UPのポイントを以下にまとめてみたので、参考にして下さいね^^
※「正確な情報が欲しい」という方は、留学エージェントに聞いてみるのが一番👌
無料カウンセリングもあるので、現地の情報を調べてみましょう^^
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大卒資格無しでも、日本の2~3倍稼げる職種はコレだ!!
一言に稼げます!とは言っても、何時間働いて、どれほど貯蓄にまわせるのかはひとそれぞれ。
当然ながら、多大な努力の末、高学歴かつ専門的な分野のスキル保持者であれば年収にして一千万以上はザラ、しかし日本でも同様ですよね^^
さらに、私はそんな高学歴なエリートではないので参考にできる経験談なんてゼロ(笑)
なので、この記事では
「大卒資格無しでも、日本の2~3倍稼げる職種」
を紹介していきますね^^
飲食店勤務(シェフ・コック・マネージャー・一般社員)
まず一つ目の海外で稼げる職種、それは「飲食店勤務」。
私は、日本で約8年・カナダで約8年「シェフ・店長・一般社員」の経験がありますが、これだけはハッキリと言えます。
同じ飲食業界で働くのであれば、カナダが良い。
ここでは、まずフルタイム勤務・社員雇用としての平均を紹介しますね^^
最も気になるであろうお給料。いったいどのくらい頂けるのでしょうか。
まず、そもそも日本での飲食店勤務の平均収入って一体いくらくらいなのでしょう。
<日本の飲食店>
平均といっても、九州などの地方と東京とでは、違いがあると思います。
しかし、客単価を考えると、おのずと平均がでますよね^^
因みに、私が九州で某飲食店の店長をしていた時の給与は
総支給 :32万円(役職手当込み)
ボーナス:無し(寸志有り)
労働時間:12時間拘束(休憩2時間)×22日
時間外労働:有り(買い出しや事務作業)
有給休暇 :無し(病欠の場合は振替勤務)
でしたが、正直「飲食業界の中では」かなり出してくれる社長だったと思います。
お隣のラーメン屋さんの店長さんはこの半分ということもあり、おそらく平均は18万~+ボーナス が日本の現状だと思います。
年収にして230万~。。。家族がいると貯蓄にまわすのが厳しいですね。
<カナダの飲食店>
まず、カナダは基本的に週休二日制の一日8時間、週40時間労働となっています。
日本と違うのは、残業制度。
労働基準法により、超過勤務をした場合、
- 4時間以下/日であれば通常の1.5倍
- 4時間を超えてしまうと、2倍以上
の時給を支払う義務があります。
そして、最低賃金は現在C$15.65~(日本円にして1625円)。更に、カナダにはチップを支払うという文化があるため、飲食店労働者は、給料に加えチップ収入(店によるが、C$5~20/時)を頂くことができます^^
※一般社員(未経験)の月収例
8時間×22日= C$2800(29万円)
+
チップC$10×176時間=C$1760(18万円)
‖
C$4560(47万4000円)!!
これが、シェフやマネージャーになると平均時給C$23~C$35。
チップも1時間当たりC$20のところだと、上記の倍!!となるので、月収 C$6000~C$8000(約60万~80万円)となりますね!!!!!
年収にすると、565万円~960万円!!!!! 平均的には750万円ほど!!!!!
嘘でしょう!と思われるかもしれませんが本当です。
勿論、全ての店がチップが多いわけでは無く、キッチンはもらえない所もあります。また、超過労働に対しても、決められた超過分の時給を払わないお店もあります。
そこで大事なポイントは、
- 自分でしっかり事前に調べる事。雇い主側ときちんと就労前にお金の話はしておく事(韓国系・中国系・日系・ローカルと、どこを選ぶかは自分次第)
- 実際に働いた人の話を聞ければ尚良い。
という事になってきます。
ここカナダでは、一言に飲食店勤務といってもピンキリです。稼げると聞いたのに、全然稼げない!なんてことにならない為にも、焦らずしっかりと事前に情報を集めてから就職先を決めましょう。
また、社員として働く場合、就労ビザを取る必要があります。
会社がビザの申請代をサポートしてくれる場合と、全額自己負担の場合と、それもお店によりけりです。
代行業者に頼むと、40万程掛かりますので、そこも視野に入れて探してみましょう^^
私が就労ビザ→永住権をゲットするまでのお話はコチラをどうぞ
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美容師
そして二つ目の稼げる職種は、手に職の「美容師」。
こちらは、経験したことは無いので、完全に友達に聞いた話しか紹介できませんが、大体平均して同じ様なシステムだと思います。
<日本の美容師>
私は美容師として働いたことは無いので、厚生労働省の賃金構造基本統計調査を参考にさせて頂きます。
画像引用元:https://shingakunet.com/
こちらの表をみて分かる様に、日本では「男性」と「女性」とで給料が違いますね。。
そもそもこの時点で、カナダではアウト。性別によって支給額に差があるのは性差別以外の何物でもないので、カナダではあり得ません。
女性の平均年収は、300万円以下。男性でも350万円以下という結果になっていますね。
<カナダの美容師>
一方カナダの美容師さん。こちらも、カナダの労働者なので基本的な労働基準は飲食業と同じです。
しかし、美容業界でよく目にするのが「コミッション制 給与形態」。
それはこちらも同じようで、よく募集要項でみるのは「基本給○○○+コミッション+チップ」となっています。
詳しい内訳はわかりませんが、基本的にお客様からのチップは全額自分に入るようですので、聞いた話だと「給与+給与と同じくらいのチップ」が平均の様でした。
友人の例)
コミッション+チップ=大体平均して C$4600(48万円)~/月
年収にして576万円ほど。充分貯蓄にまわせますね^^
収入UPの秘密はチップ制? チップ制度の落とし穴😱
こうして年収だけ見てみると、日本より遥に多い収入を貰えるんだなぁ。と思うと思います。
しかし、よく考えてみて下さい。遥かに多い収入の実態は半分ほどはチップの恩恵。
最近、youtuberが紹介している動画でも「チップが貰えるから稼げる!」という文句をよく見ます。
しかし、非常に「嬉しありがたし」のチップ制度ですが、ここには長く住んでみて分かる落とし穴も。
簡単に日本の何倍も稼げる!!なんて思う前に一度知っておいて欲しい事、
- 雇用主からの収入ではない
- 日本の2~3倍の収入=低所得者層
- 社会保証制度に反映されない
について以下で説明したいと思います。
雇用主からの収入ではない=年収には入らない
上記で説明したように、どちらの職種も基本給+チップで総支給額を計算していますね。
しかし、年末調整の際の年収の欄にはチップの金額は入っていません。
というのも、チップは基本的に会社から支払われるものではなく、お客様からサービスに対して心付けとして頂くものなので会社からの支給額ではないですよね。
いわゆる現金収入という区分なのがチップなのです。
それのどこが問題?と思うかもしれませんが、
- 銀行でクレジットカードを作りたい
- 住宅ローンを組みたい
- 賃貸物件を借りたい
こういった場合、銀行や賃貸オーナーから「年収はいくらですか」ときかれます。
その際「チップ無し」の金額を伝えるので、そうなると上記の職種では日本とあまり変わらないですよね。(チップ入れても良いと言われる場合もある)
役職がついて、シェフやマネージャー・店長などに従事した場合は別ですが、一般社員だとチップがあるだけで日本とあまり差が無いことに気付くでしょう。
給与証明書を提出する際も、チップは入っていないので証明される収入では無いということになりますね。
また、転職の際もチップの金額は評価には入らないので「前職でいくら貰っていたか」はチップ無しの給与を参考に評価されるという事になります。
日本の2~3倍の収入=カナダでは低所得層
これには驚いたのですが、日本で社会人をしていた人は年収450万円を超えたあたりから中所得だと思いますよね。充分に貯蓄や投資にまわせる金額です。
しかしここカナダでは、低所得者層の年収はC$49020(508万円)以下。(2021年度カナダ歳入庁データより)
ここカナダの物価や地価を考えると納得ですが、ここでは年収500万円でも低所得であるという事にガクッときますね。。。
チップの落とし穴という訳ではないのですが、チップあってもこれかぁ~と、決してウハウハでは無いと思う事も必要ですね。
課税対象だが、社会保障制度には反映されない
そして、一番落とし穴だなーと思ったのはこの社会保障制度には全く反映されないという事。
このチップ収入。毎年自分で年末調整の際に収入として申告する義務があるのですが、徴税されているにもかかわらず、会社から支払われた所得ではないので収入として保障対象に入りません。
それでも私が「海外就職」を薦める理由
こうして見てみると、日本と比べたら金額が高いというだけで、こちらで生活する上では、いわゆる低所得者層である。というのが事実です。
それでも私は、日本での就職を悩んでいる子には、徹底して「海外就職」を薦めています。
確かに物価は高いし、家賃も中心部では20万円ほどします。しかし、自分の努力次第では、なんの経験も無くても初任給+チップで年収 565万円は実現可能!
そこから経験を積んで、シェフやマネージャーになれば年収700万円~も可能!
カナダでは30歳までは大学に通う人も多いので、短期間がっつり稼いで貯金して、大学へ通うのも一つの道!そこから若いうちにカナダで貯蓄や余剰貯蓄で投資をするも良し!
日本の給料では、投資にまで回らなかったけど、カナダでは可能です^^貯めた分を持って日本へ帰るのも一つの手ですよね。
そうして始めた私のカナダで投資のお話はコチラをどうぞ
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まとめ
ちょっと熱くなりすぎてしまいましたが、かなりのリアルをお話できたと思います。
お金の話ってなかなか、人とは話せない。でも実際のところどうなのか気になるところですよね。
甘~い話ばかりではありませんが、上記の事を理解したうえで「人生設計の中の一つとして短期でがっつり稼いで、夢をかなえる!」という人もたくさんいます。貯蓄のスピードも日本とで考えたら、比べ物になりません。
一度きりの人生。がむしゃらに生きてみるのも良いかもしれませんね^^