面白い漫画ないかなぁ。。と探していた時に、同僚に薦められた『夏目アラタの結婚』。
これが、読み始めると面白くて止まらない!!
原作漫画は、まだ読んでいる途中なのですが、映画化されているとのことで、先に映画を観ちゃいました^^
原作とは少しエンディングが違う様ですが、映画は映画で面白かったので、あらすじやレビューをご紹介したいと思います^^
と、聞かれます^^
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映画『夏目アラタの結婚』の作品情報
(C) 2024年映画「夏目アラタの結婚」製作委員会
映画『夏目アラタの結婚』は、乃木坂太郎の同名ベストセラーコミックを、「SPECシリーズ」や「TRICKシリーズ」でお馴染みの、堤幸彦監督のメガホンで実写映画化した作品。
「死刑囚との獄中結婚」から始まる危険な心理戦の行方を描いたサスペンス映画。
主人公:夏目アラタを演じるのは、「誰も知らない」や「ガンニバル」で主演を務めた柳楽優弥、死刑囚:品川真珠を黒島結菜が演じる。
重要な役どころに、佐藤二郎や中川大志、更には立川志らくや市村正親までと豪華な俳優陣という期待大の作品ですね。
連続殺人事件の死刑囚と結婚___。そんな前代未聞の獄中ラブサスペンス、気になっちゃいますね!
大まかなあらすじ
(C) 2024年映画「夏目アラタの結婚」製作委員会
元ヤンで児童相談所の職員でもある夏目アラタ。連続殺人事件の被害者遺児である少年から、「父を殺した犯人に代わりに会ってきて欲しい。」と頼まれてしまう。
この少年は、未だ発見されていない父親の首の隠し場所を聞き出そうと、アラタの名を使って犯人の品川真珠と文通していたのだ。
少年の「父の首を探し出す」ために真珠に会う事にしたアラタだが、聞いていた見た目や印象のギャップに取り乱してしまう。。
そして、平常心を装うあまり口から出た言葉は、、、「俺と結婚しよう!」。
毎日20分間の面会での駆け引きの中でなんとか情報を引き出そうと試みるアラタだったが、真珠の口からはまさかの告白が。
「ボク、誰も殺してないんだ…。」
真珠は果たして「無実」なのか。真珠の口から語られる話は一体どれが真実なのか!!?
原作は?実話なの?
映画『夏目アラタの結婚』は、2019年からビックコミックスペリオールにて連載されていた、乃木坂太郎による同名コミック漫画を原作としています。
全12巻からなる、完全フィクションの物語ですね^^
乃木坂太郎と言えば、大ヒット作『医龍』でご存じの方も多いのでは?
※こちらも、すっごくおススメしたい漫画!
(昭和生まれ・40代の私が「必ず人におススメする漫画」はコレだ!! ) でも紹介しています!
乃木坂太郎の漫画って、人の描写がうまいというか何というか。。。分かりやすい王道の描き方ではなく、一歩踏み込んだ描写やセリフが「じわじわと」沁み込んでくる感じが癖になります。
「善と悪の境界線でダンスをするスリリングな展開」と表現している方もいたなぁ、、、分かる。そんな感じ。
少年・少女漫画から一歩踏み込んだ大人の漫画が読みたい方におススメの漫画家さんです^^
▶「夏目アラタの結婚」を試し読みしてみる(本当に面白いから、試し読みしてみてね^^)
『夏目アラタの結婚』を観た感想/レビュー
(C) 2024年映画「夏目アラタの結婚」製作委員会
まず、題名で「ラブロマンスかな?」と思った私。
原作の漫画から読み始めたのですが、初っ端から「連続殺人事件の犯人と獄中結婚!?」というわけの分からない展開にグッと掴まれてしまいましたね。。
映画の方も大筋は同じで、死刑囚である品川真珠と夏目アラタの心理戦がすっごく面白い!!
それぞれのキャラクターに魅力がつまっていて、目の動き、セリフ、駆け引き、行動全てにそのキャラクターの背負ってきた人生が見えてきます。
「真珠は実は犯人じゃないのか?」「一体過去に何があったのか?」そんなサスペンス要素たっぷりの本作品。
観て損はない!そんな作品なので、是非ご覧くださいね^^
※因みに、エンディングが原作と違うのが話題になっていますが、映画製作中まだ漫画の方はエンディングが決まっていなかったそう。
原作者である乃木坂太郎の、「ご自由にどうぞ」の声で、映画版として製作されたエンディングという事なので、その違いも楽しめたら良いですね^^
誰もが経験した事のある偽善にドキッとする
まず、キャラクターの設定なのですが、幼少期に母親からネグレクト気味に育てられていた品川真珠。
最初から最後まで、皆がこの子に翻弄されるのですが、とにかく頭が良い。切れる。
その駆け引き相手の夏目アラタは、毒親まではいかずとも、放置気味に育ちグレていた元ヤン。その幼少期の寂しさを、繰り返させない。子供たちを救いたい!と児相で働く。
こういたキャラ設定はよくあるものの、大体は「子供を救うヒーロー」が出てくるか、「ネグレクトは良くないよ」という親だけを悪者にするような表現で終わるのですが、この作品は全く違いました。(そこが、私がすごくはまったポイントでもある。)
明らかな「悪者」は存在せず、皆がそれぞれ「傷を抱えた者」であり、どこか自分より「不幸な」人を探して、可哀そうと思ってはいないか?助けてあげたいと思ってはいないか?
そんな、誰もの心にあるであろう気持ちを、真珠によって丸裸にされるので、ドキッとしてしまいます。
私は、この夏目アラタに自分を重ねてしまったのですが、皆さんも似た経験ありませんか?
以前、なぜ私は【海外に住むこと】にこんなに魅力を感じるのか。人生の折り返しで振り返ってみたでも書いたのですが、私自身ちょっと毒親気味の母に育てられ、その影響から、人がパーソナリティを形成する上で、幼少期の親との関係は重要である。と強く感じており、発達心理や臨床心理を専攻し、人を観察する癖がついてしまっていたんです。
悩みを抱える友人や同僚にまでも、「この思考の癖はどこからきているんだろう」「どうすればこの人を救えるだろう」と、分析し観察している自分に気付き、ふとゾッとしたことがあったんですね、「中途半端に関わる事は偽善じゃないのか」と。
勝手に、「救えるかもしれない」なんておこがましい事を思っていたわけで、そのくせ徹底的に付き合う覚悟なんて無かったわけで。(「重い」と感じた事も。)
どこか、「みんなそれぞれ親との関係に消化できてない何かがあるでしょ?あるよね?」と探していたような気すらします。。
...まるで、最初の頃の夏目アラタですよね。
だからこそ、アラタが「俺ってサイテーだな。しっかり背負ってやるよ!」と、真珠との結婚を決めた時は、涙が出ちゃいました。
サスペンスでもあり、ラブストーリーでもあり、人間ドラマとしての熱量も高い。そんな物語に共鳴する人は多いのでは?と感じました^^
「猟奇殺人鬼」の話ではない
いろいろなレビューでよく目にしたのが、「猟奇殺人犯の話かと思った」「サイコキラーの話じゃなかった」というもの。
確かに、サイコスリラー物だと思って観ると、肩透かしをくらうと思います^^
死刑囚である真珠は、決してサイコパスなんかではなく、共感性の高い子。
機能不全家族で育った子にみられる*アダルトチルドレン気味で、その中でも「ピエロ(道化師)」というタイプに見えるので、ピエロの化粧がリアルでした^^
子供の頃に、親や養育者など家族から受けたトラウマによって、大人になっても生きづらさを感じながら生活する人。病気ではない。性格診断のようなもの。
▶6つのタイプがある
- 親の期待に応えようとする優等生ヒーロー
- 家族の不満や鬱憤を引き受けるスケープゴート
- 家族の中で目立たないロスト・ワン
- 世話役のケアテイカー
- 家族の顔色を伺う「道化」を演じるピエロ
- 過剰な献身で問題行動を助長するイネイブラー
日本の人口の約70%~80%が、アダルトチルドレンだとも言われているので、幼少期の家族間のトラウマを抱えて生きづらさや思考の癖がある人がほとんどですね。
これは病気ではなく、思考の癖や性格の大小なので、「第1子は甘え下手」「末っ子は甘え上手」といったものと同じだと考えて良いでしょう。
この夏目アラタの結婚は、なにかしら幼少期の家族間でトラウマを抱えた生きづらさを抱えた人たちの物語なので、決してサイコキラーのお話ではなく、だからこそ観た人が「ドキッとさせられる」ヒューマンドラマだと言えますね^^
まとめ
いつもU-NEXTで貰える無料ポイントを利用して漫画を購入し、読んでいるのですが、これはもう待てない!買っちゃおうかなぁ~🤭
久しぶりに、人間描写が細かい作品を観たなぁという作品で大満足でした^^
漫画でも映画でも、是非お試しくださいね^^