年齢と共に下がってくる「歯茎」。みなさん、どんなケアされていますか?
「知覚過敏まではいかないけど、歯茎が下がってきて気になる…。」
「最近、冷たい物が異常に沁みる💦」
そんな人に是非知って欲しい!『歯肉移植術』について、今回はお話したいと思います^^
日本では聞いた事なかったのですが、私が住むカナダではごく日常的な口腔外科手術のようで、それにも驚いたお話をしていきたいと思います^^
なぜ、歯肉移植を受けることに?
キッカケは、半年に一度の「チェックアップ」(クリーニング&検診)で、先生から
「いつか、右下奥歯の歯茎の移植しよっか~。」
と言われたから。
その時の私の顔が、あまりにも?マークが飛んでいたのか、「大丈夫!みんなやってる簡単なものだから(笑)」と先生。
確かに、よく見ると歯茎が下がってきている。
この時は、「そんなに急ぎじゃないから時間ある時にでもしよっか~。」という感じだったのだけど、パートナーの会社が歯科保険に加入してくれた事もあったので、やろうと決心したのが、事の始まり。
原因は「歯の磨きすぎ」&「歯ぎしり」
私の歯茎が下がってきた原因は、「歯ぎしり」と「歯の磨きすぎ」。
歯ぎしりに関しては、日本にいた頃から怪しい。ということでマウスピースを作ってもらったりはしていたのですが、すっかり付けなくなっていて。。。
歯の磨きすぎも、「歯と歯茎の間をよく磨きなさい」と親に言われていたからか、すっかり癖になっていたようです…。(道理で、力が入りやすい右下奥なわけですね。。)
カナダに来て、今の先生に診てもらうようになった時も、まずそこは指摘されていたので、もっと気を付けていればよかったのですが…💦
▼その時のお話はコチラ☟
歯茎が下がる原因例
歯茎が下がる原因は、これだけではありません。
年齢や生活習慣など、様々なことが要因で引き起こされるので、ご自身は大丈夫かチェックしてみてくださいね^^
- 歯周病(口内細菌感染)
- 加齢
- 歯の磨きすぎ(力入れすぎ)
- 歯ぎしり
- 嚙み合わせ
- 喫煙・ストレスなど生活習慣
- 大麻など薬物
歯肉移植術ってどんな手術?
「歯肉移植術」っていったい何?どんな手術なの?と疑問ですよね。
本当は、写真を使って説明しようかと思ったのですが、、、ちょっとお食事中の方がいたら申し訳ないので、私の作った画像で説明しますね^^
▼実際の写真を見てみたい方はコチラ
歯肉移植術とは、歯茎が下がってしまった部分に、別部位から採取した歯肉を移植する歯周外科処置のこと。
自分の皮膚組織を結合するので、時間が経てば自然と馴染むのが特徴。
歯茎が下がってしまうと、どうしても歯周病のリスクが上がってしまうので、歯茎で覆って防御力をアップさせる目的で実施する方が多いようですね。(見た目ももちろん良くなる)
歯肉移植術のデメリットはある?
メスを使った外科手術である「歯肉移植術」。デメリットはあるのでしょうか?
一番気になるのは、傷や失敗する可能性ですよね。もちろん、痛みや術後の状態には個人差があるのですが、見た目によらず痛みはひどくありません。
ですが、やはり移植片の採取部分と移植する部位の2か所同時に傷になってしまうので、食事制限や不快さはデメリットといえるでしょう。
また、ほとんどが成功するのですが、稀に移植片が壊死してしまい失敗する可能性も0ではなく、また、治療後も歯ブラシでゴシゴシ磨いてしまえば、再度歯肉が退縮する可能性がある。ということは理解しておく必要があります。
【体験談】歯肉移植術前~術後まで
それでは、実際に私が体験してきた「歯肉移植術」について、ご紹介しますね^^
今後、視野に入れておこう。という方は、是非参考にしてみてくださいね^^
料金などは、場所によって結構違いがある様なので、見積もりを出してもらう事をおすすめします。
歯肉移植術の予約
上でも紹介しましたが、半年に一度のチェックアップの際、「みんなやってるし、歯茎の移植しよっか~」というテンションで推奨され、簡単にできるのだろうと思っていた私。
確かに歯茎下がってきたし、これ以上進んだら嫌だな。という思いも手伝って「やります」と簡単に決心。
有難いことに、パートナーの会社が歯科保険に加入してくれているので、見積もりを出してもらったらなんと全額カバー😲(私の場合で、およそC$1000くらい)
「じゃあ、やっちゃいますか^^」
ということで、早速予約を取りました。
手術には2時間必要らしく、先生から「その日は、絶対に!ご飯は食べてきてね!」と念を押され、「麻酔が効きすぎるんだな」くらいに考えていた私。(そうじゃない事は後で分かる…)
何の為か分からないが、上の歯のスキャンを取られその日は終了。
移植手術当日‼ のんきに構えていたら。
いよいよ移植手術当日。とはいえ、どんな事をするのか大まかにしか聞いてなかった私。
「いつもの治療より1時間長いくらいだから、余裕でしょ^^」
と、特に調べもせず歯医者に向かいました。
名前が呼ばれ、診察台に上がる私。
助手さんが開口一番に「緊張する?」なんて聞くけど、長いのがきついね~なんて余裕のコメント。
先生が来て、「今日の歯肉移植術、見学したい先生いるから見学させてもいい?」と言うので、軽くOKし、いよいよ麻酔を。
移植する側の下の歯茎に3~4回、移植片を採取する側に2回ほど麻酔し待機。
全く感覚が無くなったのでいよいよ開始。
最初に歯の周りを綺麗にし、上あごの皮膚を切り取っていくのですが、ここでやーっと「あれ?先生メス持ってる?」と外科手術であることを理解(笑)
正直、完全に麻酔が効いているので痛みは全くありませんでした^^
ただ、上あごから皮膚を切り取るので大きく口を開ける必要があり、それがなかなかしんどかったですね💦(歯と歯の間に挟むゴムのようなものを噛んだら楽になった。)
移植片を採取したら、今度は素早く移植する場所へ縫い付ける作業に入ります。
これも、麻酔がしっかりと効いているので、顔にかかる縫い糸がくすぐったいくらいで、特になにも感じませんでした^^
この糸が鼻の穴付近でこちょこちょ踊るので、くしゃみが出そうで思わず体を動かしたら、「痛い!?💦大丈夫?」とすぐ手を止めてくれる先生。優しくて安心できました😂
歯肉移植術を終えた直後
無事、手術を終え先生から、術後の注意点などを聞きます。
上あごの移植片を採取した部分は、血が止まりにくく、じわじわと出てくるのでそれをカバーする「シーネ」というものを装着。
これを上の歯にカポッとはめて、舌で触ったりしないようにカバーできるのですが、、、通常のマウスピースと違って上あご全体をカバーするようになっているので
ちょっと気持ち悪い。。。
つばを飲み込む瞬間に、舌の行き場所がなく少し「おえっ」となりました💦
下側の移植した部分は、縫っているのでガムの様なものでしっかりとカバーしてくれます。(2週間後のチェックの時に外すらしい)
先生から、注意点を聞き、その日は大人しく寝ました。(お風呂・歯磨きはスキップ)
痛みは、麻酔が切れたら少しだけズンズンとしましたが、薬を飲むほどの痛みはなかったです✨
- 咀嚼が多いものは食べない(流動食のみOK)
- 硬い・辛い・熱いものは食べない
- 大きく口を開けない(患部を引っ張らない)
- 歯磨きは反対側だけ
- うがいは強くしちゃだめ
- 激しい運動・入浴は当日はだめ
- 喫煙・飲酒もしない
2~3日後の状態
手術後、先生が出血が止まらない時用にガーゼとシーネをくれたのですが、手術翌日のみ使用して、2日後からは何も付けずにいれたので特に不快感はありませんでした^^
(シーネが気持ち悪くて夜眠れず、お風呂も入れずだったので、翌日のみお仕事はお休みしました💦)
「2~3日後から少し腫れた」という人もいるようですが、私の場合、全くそんな事はありませんでした^^(先生の腕がいいのかな🤭)
相変わらず、硬い物は食べられないので、うどんや雑炊、プリンやゼリーばかり食べていたのですが、これはちょっときつかったですね(笑) ステーキ食べたい!!ってなりました…。
2週間後に見せたら終了
今、この記事を書いているのは術後ちょうど1週間目。
術後2週間後に、先生が診てくれて終了とのことで、予約を取ってきています^^
先生曰く、滅多なことが無ければ「10分ほど」でチェックは終わる。と言っていたので恐らく抜糸もないのかな?という感じですね^^(溶けるやつだと思う)
いつまで、柔らかい物しか食べられないんだろう…。と不安でしたが、たまたまパートナーが治療日だったので聞いてもらったら、
「えー!食べれるなら、好きな物食べていいよー(笑)」
なんて言うので、ズッコケました🤣
まとめ
臨場感たっぷりにお伝えする事ができたでしょうか?
「痩せてきた歯茎をどうにかしたい!!」そう思う人は多いと思います^^ 自由診療なので金額はちょっと掛かりますが、回復が早いうちにやっておくのがいいですよ✨