”だから殺せなかった…” タイトルからして引き込まれる短編ドラマ『だから殺せなかった』を観てみました。
犯人と警察…ではなく新聞記者との対話で繰り広げられる、人間ドラマに焦点を当てたストーリーで、マスコミのあり方にも触れた面白い内容となっています。
この記事では、少しネタバレを含みながら、作品を紹介していきますので、是非最後までお付き合いくださいね^^
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『だから殺せなかった』の作品情報
2022年1月9日から放送されたWOWOW制作ドラマ、『だから殺せなかった』。
玉木宏主演による、60分x5話のミステリードラマで、話数が少ないながらも、見ごたえたっぷり。
連続殺人犯と新聞記者の言葉での戦いが見どころですが、その背景や心理描写など、衝撃的な展開に目が離せません^^
「だから殺せなかった」...このタイトルの意味が分かると、あぁっ!!となりますよ👍
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原作は?
原作は、一本木透の同名小説『だから殺せなかった』(創元推理文庫)。
2017年に鮎川哲也賞優秀賞を受賞した著者のデビュー作となっており、劇場型犯罪をテーマに新聞報道のあり方などの視点を取り入れた本作品は、マスコミのあるべき姿とは?といった事も考えさせられます。
登場する主人公の名前が、著者と同じ「一本木透」というのが面白いですね。実際、著者である一本木透さんは、元新聞記者であるそう。。
社会派サスペンスが好きな方にはおススメですね!
大まかなあらすじ
画像引用元:WOWOWオンデマンド
新聞記者である一人の男、一本木透。経営が悪化している太陽新聞社では、テコ入れのため、社会部の一本木に「犯罪報道と家族」について記事を書くよう指示。
何を書けばいいのか...悩む一本木は、20年前、自身の恋人の父親が関与したと思われた事件の事を記事に。
当時、その記事を書いてしまった事で、恋人の父親は自殺、スクープは手に入ったものの、恋人は離れてしまった事を取り上げ、大きな反響を呼ぶ。
そこに届いた一本木宛の一通の手紙。
「俺の殺人を言葉で止めてみろ。」
人間はウイルスで、自分はワクチンなのだ。と定義する、連続殺人犯と思われるその手紙主と記者との対話。報道の波に揉まれながら、犯行を止める事はできるのか!?
『だから殺せなかった』を観た感想/レビュー
画像引用元:WOWOWオンデマンド
まず、初めにお伝えしておきますが、割と早めに犯人は分かります。。。とは言え、この作品の面白い部分は、犯人捜しではないので、最後まで飽きずに観る事ができました。
SNSが著しく発達する中で、他人をいかに注目させるか。という事でお金を稼ぐ人達が増えてきた昨今。「バズらせる」という言葉が生まれたのも、SNS文化になってから。
そういった中で、プロであるマスコミ(新聞記者や報道関係者)は、人権を守りながらかつ、報道の自由・正義・人々の知る権利をどう落とし込むのか。線引きは?といったとこにこのドラマの面白さを感じました。
当事者の立場になって報道する。なんていうのは綺麗事であって、痛みや苦しみに寄り添う事は、記者の仕事ではない。事実をただ報じるだけ。
勿論、報道とは?という問題は現実においても難しいもので、答えはコレ!と言えないと思います。
人を裁く立場ではないマスコミが、どういった立ち位置で報道するのか。記者として、誠実さがすごく必要になってくるのだなぁ。と考えさせられました。
現実社会でも、最近多くなってきたと感じる「真偽不明の誹謗中傷」。
SNSの匿名性も手伝ってか、インターネット上では過激な発言も多々あり、そこには道徳観や倫理観というものが無視されている事も。
スクープや話題性にばかり気を取られ、バズればOK!というマスコミや社会に対し、一石を投じた作品となっており、非常に見ごたえありました。
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まとめ
玉木宏さん、歳を重ねるごとに、ますます素敵な俳優さんになっていきますね。。。少しくたびれた、誠実で愛のある新聞記者という役どころが似合いすぎ!!
本作品を観る事で、ブログという媒体で情報を発信することにも十分注意と敬意が必要だな。と改めて感じさせられました。
是非、一度ご覧くださいね^^