2024年6月5日、カナダ・バンクーバーで、現地に住む邦人男性(32)が何者かに刺殺されるという痛ましい事件がありました。
「カナダ・バンクーバーは安全と聞いていたけど違うの?」
「留学前だけど、治安が心配。」
そんな不安に応えるべく、バンクーバー在住歴10年以上の私が、現地の現状をお話したいと思います。
これから留学に来られる方、現在留学中の方は是非、参考にしてみて下さいね。
最新の犯罪情報が入手できるので、アンテナは常にはっておきましょう!
バンクーバーは安全な都市?
バンクーバーは、危険な地域はあるものの、基本的には安全と言われている都市。
イギリスのポストオフィス社の調査による『世界で安全に一人旅ができる都市2023』では、バンクーバーは第4位に選出。
また、同じくイギリスのエコノミスト誌の選ぶ『世界で最も住みやすい街』で常に上位ランクインされている事から、比較的安全な都市といえると思います。
実際に私も、10年以上住んでいますが、大きな事件に巻き込まれたことは”0”。とはいえ、日本ではあまり遭遇することのない「危険な出来事」は多々あります。。。
コ〇インやヘ〇インといった薬物も、個人的に使用するためであれば所持が認められるようになった事も、治安の悪化に関係しているという声も上がっています。
ここでは、そんな情報誌では載っていない『リアルな現状』も含めて紹介したいと思います。
夜の治安は悪くなっている
コロナ前までのバンクーバーでは、比較的夜でも『危険なエリア』を除けば安全だという認識。
街中・ダウンタウンでは、お店は深夜まで営業しているカフェや居酒屋もあり、わりと留学生や若者で賑わっていたので「一人歩き」も大通りであれば問題ない。と言われていました。
しかし、コロナ後。静まりを見せたダウンタウンには「まだ完全に人が戻り切っておらず」、閑散とした雰囲気が広がっています。
人通りが少ない+浮浪者が増えた 事で、夜の治安は『確実に悪くなっている』と言えるでしょう。。
昼間は安全に感じる場所でも、暗くなってくると一変する事も。滞在するホテルやシェアハウスの周辺は、充分に下調べしておくのが◎
昼でも治安が悪いエリア・場所
そんなバンクーバーですが、昼間でも「近付かない方が良い」とされるエリアがあります。
現地に住む人は、知っていて当然なので『絶対に』いく事はないのですが、観光や留学で来たばかりの場合、うっかり迷い込むことの無いように、事前にチェックしておきましょう!!
▶危険エリア①:イースト ヘイスティング ストリート
※画像はイメージです。
昔から、「バンクーバーで最も危険なエリア」として有名なのが、E.Hastigs St(イースト ヘイスティング )。
ここには、薬物中毒者やホームレスの人々が路上で生活しているので、近寄るとトラブルに巻き込まれる可能性があります。
また、注射器などが大量に落ちているので、うっかり踏んでも危険!
窃盗に暴行、最近では銃撃事件もありました。面白半分やSNS投稿目的で近寄るのは、絶対にやめておきましょう。
▶危険エリア②:チャイナタウン
イースト ヘイスティング St からすぐ近くのチャイナタウンも、注意が必要なエリアです。
この辺りは、浮浪者が多いというだけでヘイスティングよりは危険度が低いと言われていましたが、最近では暴行やひったくりが多発しています。
チャイナタウンも安全とは言えないのが現状だといえます。
今までとは違ってきています。他者のちょっと古い旅行ブログで「チャイナタウンは実際は危なくない」と書いてあるのを見る事がありますが、そんなことはありません。
2023年の暮頃から、この辺りのお店が次々と閉店を余儀なくされている事がニュースにもなりました。(夜間の襲撃や強盗、治安の悪化による営業成績の悪化が原因との事。)
自分の身は自分で守る。少しでも危険なエリアでは、常に周りに気を配っておきましょう。
被害者は、カナダ在住歴 7~8年のベテラン。未だに捕まらない犯人、一体何があったのか。くやしいですね。
▶危険エリア③:ダウンタウン・グランビル ストリート
続いては、ダウンタウン内に位置するGranville St(グランビル ストリート)。
「え!? 普通の通りじゃん!」と思うかもしれません。確かに、この近くには4つ星ホテルもあり、観光客で賑わう場所です。(お洒落な洋服屋さんも並ぶ、若者向けのストリート)
しかし、一番の大通りである Robson St x Granville St を越えてからDavie St へ抜けるまでの3区画ほどは、ここ最近『信号待ち中に、いきなり刺される』事件が多発しています。
2023年の間に、5件以上もの刺傷事件が発生。その内の2名は、残念ながら還らぬ人となってしまいました。
以前は、観光客で賑わうメインの通りだっただけに、危険だという認識はまだ浸透していない印象ですが、夜間は絶対に一人歩きしない様にしましょう。
誰が、何を持っているか分からない時代。本当に気を付けましょう。
観光客や留学生が巻き込まれやすい犯罪被害
犯罪といっても、種類は様々。大きな事件とまではいかないが、小さな犯罪は日常茶飯事レベルで起こっています。
観光客や留学生がよく巻き込まれている事件をまとめてみたので、しっかりと目を通しておいてくださいね^^
スリ・置き引き
バンクーバーでは、スリや置き引きは「レストラン・空港・駅・電車内・ホテル」など、人が集まる場所でかなり発生しています。
特に日本人観光客で多いのが、「席を取るために荷物を置く行為」。
これは、「取ってください」と言わんばかりの行為なので、絶対に目を離さない様に気を付けましょう!(警察に連絡したところで、お前が悪いと言われるだけ💦捕まえる気なんて無いので、取られた物は返ってこない。。と思った方が良いです。)
「良かった中国人じゃなくて!トイレに行きたいから荷物見ててくれる?」
と言われた事がありました💦 ふ、複雑。。。
また、現金をあまり持ち歩かない事も大切。開いた財布から札束が見えたら、、、狙われるかもしれません。
貴重品を入れたバックは前に持つ様にして、スキを与えない様にしましょう。
▶貴重品には『スマートタグ』を付けておくのも◎!! GPS機能付きがおススメですね^^
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車上荒らし・ブレイクイン
これももはや、日常茶飯事です。。。車上荒らしに限っては、私の同僚は3カ月の間に2回も被害にあいました……💧
上着や荷物は必ず持ち出すようにしましょう!
知り合いの場合なんて、シェアハウスが一軒家の一階だったため「窓際に置いていたノートパソコン」目当てに、窓を割られて侵入・盗難されていました。。
「貴重品なんてありませんよ~」と示すしかなさそうですね。。。
面白いのが(全く面白くないが💦)、私のボスは「車上荒らしがあるから」と車内カメラを設置。わずか2カ月後に、その車内カメラ自体を盗まれてしまいました😯
立体駐車場など、人目につかない場所に駐車する際は、特に気を付けてくださいね。。
暴行・詐欺・性被害
暴行や詐欺・性被害については近年、多発傾向にある様です。
特に、クラブやパブで日本人女性を狙った犯罪が増えている様で「お酒に麻薬や薬を入れて潰し襲う」行為はかなりよく聞きます。
自身のコップは、手で蓋をした状態にしておく事でしか防げないので、気を付けておきましょう。
「クラブで捕まえた女の子との、夜の行為を隠しカメラで撮影したら、某サイトでなかなか高額で売れる」
という輩も。気を付けましょう。
また、家探しや仕事探しの際の詐欺被害も多発しています。特に家探しは、最近困難なので焦って契約してしまう学生さんがいます。
「おいしい話なんて無い。」
を念頭において、契約書などしっかりと確認するようにしましょう。
▶家探しについてコチラも合わせてどうぞ^^
山登りの際に携帯するのはOK、市街地で持ち歩くのは「武器を持ち歩いた」という判断になるなんて知らなかった~。。。
巻き込まれない様、情報収集は積極的に!
10年以上生活してみて、思う事は『安全や治安、事件に関する情報は積極的に集めるべき』という事。
日本と違って、毎日ニュースを見たり新聞を読んだりしないので、日々最新のニュース情報を得られない事が多いです。
日本人コミュニティの中だけで生活していると尚更。『危機回避能力』は自身で高めておくことが大切と言えますね。
Instagramでフォロー必須。現地の「犯罪情報チャンネル」
そこで私が今、留学生のみなさんにフォローを薦めているのが、Instagramの『Safe Streets Vancouver』さん。
※先日の、邦人男性の事件も速報でお知らせしてくれていた。
過去に遡って見てもらえば分かりますが、日本のコミュニティでは回ってこないローカルの事件も事細かに流れてくるので、「日本語で情報を収集する」より遥かに早いです。
英語がちょっと💦という方も、勉強にもなるので取り敢えずフォローしておいて損はないですよ^^
在留届の提出も忘れずに!
何よりも忘れてはいけないのが、在留届の提出。もし何か事件に巻き込まれた際は領事館に連絡する必要があります。
パスポートを失くしてしまった・盗まれてしまったなど、様々なトラブルに対応してもらうためにも、在留届は提出しておきましょう^^
▶在留届の提出方法はコチラをどうぞ
まとめ
色々な事件を紹介してきましたが、昼間明るい時間に人通りの多い所であれば、比較的安全な都市バンクーバー。
せっかくの楽しい留学生活や旅行が台無しになってしまわない様に、「まさか自分が。」と思わずに、いつ何時も周囲に注意を配る様にしておくことが大切ですね。