「ホラー」といえば、分かりやすく幽霊やゾンビなど未確認生物の怖さを楽しめますよね。しかし何といってもやはり1番怖いと感じるのは人間の狂気ではないでしょうか。
精神病・サイコパス……日常に潜む狂気というのは、リアリティーがありすぎて、しばらくヒトが怖くなる事間違いなし⁉
今回は、ヒトの持つ狂気にゾッとする。そんなサイコスリラー作品をご紹介したいと思います。
※因みに、私はカナダ在住なのですが、カナダからでも日本のVOD(動画配信サービス)は利用できるってご存じですか⁇
海外からの閲覧方法をこちらの記事で紹介しています。ご一緒にどうぞ^^
おすすめのサイコスリラー映画・ドラマ編🎥
それではまずは、映画・ドラマのおすすめから見ていきましょう!
20年以上経っても色あせない作品もありますよ^^
es【エス】
画像引用元:https://eiga.com/
1971年に、アメリカのスタンフォード大学で実際に行われた「スタンフォード監獄実験」をドイツで映画化。
この実験は、刑務所を舞台にし普通の人が「看守」と「囚人」という役割を与えられるとどう行動するのか。を証明するために行われた心理学実験。
当初2週間の予定だったのだが6日目に緊急中止……。一体何が起こったのか。
これは、私が短大時代に専攻していた、心理学の授業で教授に勧められた作品。
当時大学生だった私には、刺激の強すぎる映画でしたが、集団心理というものの怖さ、ファシズムにおける心理。などを考えさせられる非常におすすめの映画。
「正常な思考はいとも簡単にできなくなるのだ。」という怖さがにじみでる作品です!
同じ実験を再現したアメリカの作品。こちらが1番、実際の実験模様を「忠実に」再現していると言われていますが、私個人的には「es」の方がおススメです。
⚠️調べてみたところ 2024年5月現在、「es」を配信しているサービスは無いようです。(古い映画ですので、仕方ないですね。)
「どうしても観たい!!」という方は、ブルーレイやDVDでご覧ください^^
The Wave(ウェイヴ)
画像引用元:https://filmarks.com/
こちらも1967年にアメリカ・カリフォルニア州の高校で実際に行われた、独裁政治についての実験「サードウェイブ実験」を基にしたドイツの映画。
たった1日の「独裁政治を学ぶ」というファシズムのシュミレーション授業が招いてしまった衝撃の末路は……⁉
何というか、やはりドイツなんですね、、この映画も。なぜヒトラーは独裁政治を進める事ができたのか。民衆の心理はいかにして個から群へコントロールされていくのか。
イジメが起きてしまう集団心理とはこういうものなのか、、と考えさせられる作品です。
⚠️調べてみたところ 2024年5月現在、「The Wave」を配信しているサービスは無いようです。(世の中から面白い映画が消えていく💦)
「どうしても観たい!!」という方は、ブルーレイやDVDでご覧ください^^
羊たちの沈黙
画像引用元:https://filmarks.com/
サイコスリラーの代表作といっても過言ではないほど有名な映画ですね!
天才的な洞察力を持つ精神科医であり、また凶悪殺人犯として収監中でもあるハンニバル・レクター博士。
アメリカ各地で起きる連続猟奇殺人事件の犯人の心理分析の協力を、FBIがレクター博士に依頼するところから始まるのですが、レクター博士のサイコパス度や、シリアルキラー感だけでなく、なぜかカリスマ性を感じさせる、そんな作品です。
サイコパスって、IQ高くて人の感情を読む能力に優れているからか、残虐な殺人犯のはずなのに何故か惹かれてしまうカリスマ性を兼ね備えている。と言われていますが、こういう事か!と思ってしまう、そんな作品です。
一度は見て欲しい映画の代表作ですね!
穴(The Hole)
画像引用元:https://filmarks.com/
2001年、イギリスで制作されたこの作品「穴」。
女優のソーラ・バーチが好きで見たという人も多いと思いますが、内容もなかなか面白い!
ある日忽然と姿を消した大学生4人。やがて失踪後18日経ってから、4人のうちの1人が発見される。
一体4人に何があったのか、犯罪精神科の女医によってカウンセリングが行われるのだが……。
「トレインスポッティング」ばりに汚いトイレが出てきたり、ちょっとグ○い部分もありますが、そういうの平気だよ!という人は面白いと思います^^
感想としては、ストーカーの狂気と恋心は紙一重か、、、といったところですかね。
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おすすめのサイコスリラー小説編📖
映像も良いですが、文字でスリルを味わうのもまた、ゾッとくるものがありますよね!
名作だらけで選べないのですが、個人的に後味が悪く、今でも脳裏に残っている。そんな作品をまとめてみました^^
白い雨
赤川次郎作の「白い雨」。私が高校生の時に、母から勧められて読んだのですが、やっぱり赤川次郎の作品はテンポが良い。
リズムよくストーリーが進んでいき、あっという間に読んでしまう事間違いなし!
日頃人々が抑えている「感情・欲望・憎悪・劣等感…」そういったものが突如として降ってきた白い雨を浴びて解き放たれてしまう…。
一見、純粋なホラー作品にも思えるのですが、白い雨によって解き放たれるのはその人々の持つ狂気であり、お化けでも幽霊でもなく理性の効かなくなったただのヒト。というところがゾワっときます。
赤川次郎の作品の中でもトップ3に入るおすすめの作品^^
黒冷水
白い雨に続いて次は「黒冷水」。作家・羽田圭介が17歳の高校生時代に文藝賞を受賞した作品として有名ですね。
1つの家族の中の、2人の兄弟の話。と狭い世界のストーリーなのですが、ここまで憎悪と狂気を掘り下げて書けるのはすごいの一言です。
「心の中をひやっとつたう真っ黒な水。。」
「黒冷水」という題名があまりにもぴったり過ぎて、これを高校生が書いたのか。と圧巻です。
家族だからこそ憎しみ合う、同じ血が流れているのかと憎悪感が増す。そういった事って、意外と分かる人も多いのでは?
サイコスリラーとは言い難いですが、サイコパスな要素有りという事でおすすめです^^
コンセント
これも随分と前の作品だけど、今読んでも色褪せないそんな作品です。
田口ランディによる【電波三部作】ー「コンセント」「アンテナ」「モザイク」の内の1つで、個人的にはこの「コンセント」が一番リアルで生々しかった。
分裂症で孤独死した兄。引きこもりだった兄が残した「コンセントに繋がった時だけ動く少年」の話。兄はどうして死んでしまったのか。
この電波三部作に出てくるのは、いわゆる精神病の人たち。
分裂症、統合失調症……。
見えないものが見える。
オカルトの様でオカルトではないもの。
現代を生きる人々の心の闇。
内容は違えど、JDサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読んだ後のような余韻が残ります。
初めてこれを見た時は、ちょうど短大時代に専攻していた心理学の授業で「分裂症とボーダーとの心理学的な違い」を学んでいた時。
同級生らと狂ったようにこの本を読み、ハマりすぎて映画まで見たのを覚えています。
読んでいるときつくなってくる人もいるかもしれませんが、すごくおすすめです^^
映画バージョンも面白かった^^ カウンセリングにおける転移と逆転移など、非常に見やすく表現されています。(ちょっとエ○チな描写ありですので要注意^^)
残りの2作品もおすすめですよ^^
まとめ
今回は、サイコスリラーのおすすめ作品をまとめてみました。
他にもたくさんおすすめしたい作品が山盛りなのですが、今回はこの7作品に絞って紹介してみました^^
ヒトの脳内ってまだ未知の世界なんですよね、精神世界も言葉では説明しきれない程に大きく、深いものです。
一気に見ると、頭も心も重たくなるので、休み休み見てみてはいかがでしょう^^