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カナダ・バンクーバーはLGBTQフレンドリーって本当?


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日本でも近年、ニュースやドラマ等でよく見聞きするようになったLGBTQ。

悲しい事に国によって、LGBTQの社会的地位というものに大きく差があるのが事実ですが、ここカナダは世界の中でもLGBTQの方々の人権を守る先進国と言われています。

今回は当事者である私の目から見て、本当に住みやすいのかをお話したいと思います。

LGBTQって何?

恐らくこの記事をご覧になっているあなたは、ご存じだと思いますが、LGBTQとは一体どういった意味なのでしょうか。

 

LGBTQとは?
  • Lesbian      (女性同性愛者)
  • Gay             (男性同性愛者)
  • Bisexual      (両性愛者)
  • Trandgender(性別違和を持った人)
  • Questioning・Queer(性自認の定まってない人)

実際、すべての性的マイノリティ(セクシャルマイノリティ)を言葉で表すのは、すごく難しい事だと思います。

なので、LGBTQの後に「+プラス」を付けたり、両性自認(男でもあり女でもある)を表す「2」を付けて「LGBTQ2」と表記する場合もあります。

 

私自身、今現在は同性パートナーと婚約しコモンロー関係にあります。

しかし、「上の5つのマイノリティのどれか」と言われると、どれにも当てはまりません。同性とお付き合いすること自体、過去にはありませんでした。

私のパートナーも全く同じ。

当事者になってみて思う事。それは、なってみないと分からないし、奥が深すぎて一言でまとめる事はできない

だからこそ、多様性を認めるという概念が最も大切なのだ。と気付かされました。

カナダの同性婚合法化までの背景

今では、LGBTQフレンドリーの先進国であるカナダですが、かつては同性間の恋愛は犯罪とされていました。

では、どのようにして合法化へと進んでいったのでしょう。

1969年:同性愛行為の合法化

1965年、カナダ最高裁判所が同性愛者に対し、「危険な性犯罪者である」として無期刑を言い渡す事態が発生。

これを受け、同性愛者の権利・人権への見直しが高まり、当時のカナダ首相であるピエール・トルドーが法改正に取り組み、1969年に同性愛行為が合法化される事となる。

 

1977年:ケベック州で性的嗜好による差別が法的に禁止される

ケベック州で、世界で初めて性的嗜好による差別が法的に禁止され、これによって誰もに同じ人権を認められるようになった。

翌年の1978年、移民法も改正され、同性愛者の移民も受け入れられる事となる。

2003年:オンタリオ州で同性婚の合法化

2003年、カナダでは初めてオンタリオ州で、同性婚が認められる事となり、それに続き他の州でも、次々と同性婚が認められるようになる。

2005年には、カナダ全土で同性婚が合法化となった。

 

 

カナダで同性カップルに認められる権利

カナダでは、同性カップルも異性カップルも同様に、配偶者としての権利が認められています。

又、結婚をしていなくても、一定期間以上一緒に住んでいれば、コモンローという事実婚のパートナーとしての権利を得る事ができます。

<認められる権利>
  • 事実婚(コモンロー)や結婚。また、それによるファミリークラスでの永住権申請
  • 共同名義銀行口座の作成
  • 配偶者として納税や保険加入
  • 遺産相続・・・等

 

他にも、養子縁組など異性・同性にかかわりなく、同等の権利が認められています。

実際、どういった事が過ごしやすいと感じるのか

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法律では、同性カップルも認められる様になっていますが、実際の生活においてどれだけ浸透しているのでしょうか。

カナダが性的マイノリティ(セクシャルマイノリティ)の人々にとって、住みやすいと言われる理由を紹介したいと思います。

大手企業でのLGBTQフレンドリーの徹底化

やはり何といっても日本と大きく違うのは、企業でのLGBTQフレンドリーの徹底を感じます。

同性婚の合法化からおよそ20年という事もあり、浸透しているのもあるとは思います。

しかし、あの大手ジュエリーブランド「Ti○fany」の広告で、よく同性カップルのイメージ画が使われているのには驚きました。

街を歩いていると、当たり前の様に同性カップルと子供の家族の広告を目にすることができます。

多様性の寛容が当たり前といえる世の中を、公的機関で体感する事ができるのはとても嬉しい事ですね^^

身分証明書の性別欄に3つ目のXがある

カナダでは、LGBTQの方々に配慮して身分証明書の性別欄に3つ目のジェンダーX(エックス)を選ぶことができる様になりました。

これこそ、当事者でないと分からない事だと思います。

性自認がどちらでもない。もしくは分からない。

そういった方々に共感し、苦痛を取り除こうとするカナダ社会はすごいですね^^

公共施設や学校などにジェンダーレストイレ設置

カナダでは、誰もが性自認が「男」や「女」ではないという理由から、公共施設や学校などでジェンダーレストイレの設置が進んでいます。

日本も、早く、このように当事者の権利や人権を守られるようになるといいですね^^

まとめ

世界で4番目に、同性婚が合法化された国 カナダ。

移民の国でもあるので、同性カップルに対し宗教的に嫌悪感を持つ方がいるのは事実です。認めない権利もあるのは当然の事。

しかし、実際に当事者として住んでみて、「パートナーとしての権利を法的に認めてもらえる」事の重要さや、「いかに日本が保守的で、理解しようとしているつもり」なのかを感じました。

少しずつでも、全ての人々の権利・人権が認められる世の中になればいいなと願っています。